iPhoneがウィルスに感染したかもしれない??それって詐欺かも!!
たま〜にあるんです。
【iPhoneがウィルスに感染したみたいだから診てほしい】というご依頼。
実は、コンピュータウィルスがiPhoneに”感染”するようなことはほとんど考えられません。
では、コンピュータウィルスに壊されることはないはずなのに、なぜ『感染したという警告が出るのか』謎ですよね?
「iPhoneがウィルスに感染しました」という警告は、そのほとんどが広告なのです。
虚偽の内容を伝える広告
ウィルスに感染したなどと表示する広告は、広告に見えないように作ってあります。
(実際には詳しい人が見ればおもちゃのような、悪戯のような具合に見えます。)
『偽物の表記』に慣れていない人が見ると、とても不安にかられるデザインをしています。
また、ウィルス以外でも【iPhoneの容量がほとんどいっぱいです】という嘘の警告を出す広告もあります。
それら”ウィルス”や”容量”に関する『警告』を広告として表示する理由は一体なぜでしょうか。
『警告』を広告として取り扱うのは、人々の『不安』につけ込みやすいからです。
詐欺師があなたから奪いたい情報
広告を出稿した詐欺師は、多くの場合あなたのクレジットカード情報や、現金に近い価値のある情報を欲しがります。(アマゾンギフト券の利用コードなど)
『ウィルスに感染しているので対策ソフトが必要』という趣旨で、コールセンターに連絡させ、言葉巧みにクレジットカードの番号や暗証番号セキュリティコードを聞き出されることがあるかもしれません。
『容量不足を解消する為支払いが必要』という名目でiTuneカードをコンビニに買いに行かされるかもしれません。
コンビニなどでiTunesカードを購入した後、ネット決済の残高に替えるための番号だけを聞き出されてトンズラされてしまうかもしれません。
とにかく、これらの詐欺広告は何かを騙し取るための入り口として機能します。
あくまでも入り口として機能するので、広告自体に実害はありません。ちょっと邪魔なくらいです。
SMSやメールで『支払い期限がすぎています』などという連絡がくることもあります。
いつも問題なく支払われているはずのサービスに対して、突然そのような連絡があれば、まずはサービスを提供している会社に問い合わせましょう。
アマゾンから連絡があればアマゾンへ、佐川急便から連絡があれば佐川急便へ問い合わせをするのです。
実際の詐欺メッセージの様子
私はauの回線とソフトバンクの回線を利用していて、今はドコモの回線は利用していないにも関わらずメッセージが来たのです。
内容は【未払いのため】だそうですが、請求される覚えが全くないので怪しすぎます。
また、アマゾンのプライム会費の支払い方法に問題が発生したというメッセージもありました。
アマゾンはプライム会員ではあるのですが、つい数ヶ月前に1年分の会費の無事引き落としが発生したため嘘だとわかりました。
それでも一瞬「あ、問題あったんだなんだろー?」と思ってしまいました。
こういった【ありそう】なメッセージが届いて、それが入り口になるのです。
真面目な人ほどきちんと対応して、時には数千円という泣き寝入りするしかないような詐欺や、数百万という大きな金額の詐欺被害が発生しています。
お金に関わる情報は、支払い方法や期日などを購入前からきちんと理解してから購入するようにしましょう。
また、身に覚えがあるタイミングで詐欺の連絡がくることもあります。
たまたまタイミングが合う可能性は十分にあります。
そういった際にも、なるべく大元の企業へ連絡し、事実確認をはっきりする癖を付けましょう。