有機ELとLCDの違いとは?有機ELの方が優れているの?
皆様は、有機ELとLCDをご存知でしょうか。
ふたつとも主に様々な表示装置(ディスプレイ)に使用されるもので、少し前まではLCDが主流だったのです。しかし最近ではゲームやスマホ、テレビなどほとんどに有機ELのディスプレイが使用される様になりました。
では、何故最近になって有機ELが主流になって来たのか、またLCDとの違いとはのなんなのか、今回はそんなディスプレイについて簡単にご紹介します!是非、最後までお読みください!
~有機ELが主流になったワケ~
上記にも書いたように最近ではほとんどに有機ELディスプレイが使われるようになりました。一番分かりやすいのがNintendo Switch。2021年に従来のLCDディスプレイモデルとは別に、新たに有機ELモデルが発売されました。
では何故、有機ELが主流になって来たのか。その理由はとてもシンプルで、LCDよりも優れているところが多いからです。では有機ELはLCDよりもどのように優れているのかLCDと比較して簡単にご紹介します。
・有機ELは色味が綺麗
LCDはバックライトによってその色合いを表現しているのに対し、有機ELは自ら発光することにより色合いを表現します。その為、コントラストがはっきりして、より鮮明に映像を映し出す事が出来るのです。
・LCDよりも消費電力が少ない
有機ELは上記にもご紹介した様に、バックライトを必要としません。その為、LCDよりも消費電力が少ないのです。つまり、省エネにも期待が出来るのです。
・LCDより薄くて軽く、曲げることもできる
LCDではバックライトや液晶などで何層にもなっているのに対し、有機ELは自らが発光するのでバックライトなどは必要無く、層が少ないのです。その為、LCDよりも薄くて軽く、場合によっては曲げて使用することも可能なのです。
こちらは、LCD(左)と有機EL(右)の最大光度と最低光度を比べたものです。
有機ELは少し赤みがかって表示されているのに対し、LCDはバックライトで照らしている為、白みが強くなります。その為、かなり明るく表示されている様に見え、最低光度でも有機ELより少し明るい様に見えます。
この様に有機ELにはLCDよりも優れている面が沢山あるのですが、反対にLCDにも優れている面はあるのです。次はそちらを簡単にご紹介します。
~LCDのここがすごい~
・有機ELよりも値段がリーズナブル
有機ELはまだ比較的新しく技術が必要になってくる為、製造コストが高くその結果販売価格も高くなってしまいます。LCDは様々な技術などが発展しており、大量生産によってコストダウンなども可能な為、有機ELよりも安価なのです。
・寿命が長い
自らが発光する有機ELですが、その影響で劣化が早く焼き付きなどが発生してしまう事もありますが、LCDの場合は構造が何層にもなっている為、丈夫で長期の仕様に耐えられるのです。
・屋外での長時間使用はLCDの方が優れている
有機ELは自らが発光している為、輝度が低いので、太陽の下などの明るい屋外ではやや見づらくなってしまいます。LCDはバックライトによって表示されているので、外部環境での影響を受けにくく、基本的にはどこでも見やすいのが特徴なのです。
この様に有機ELとLCDはそれぞれに良いところがあり、悪いところももちろんあるのです。どちらが良いのかは正直なところ好みになって来るので、一概にどちらが良いとは言い切れないのです。
今回はLCDと有機ELの違いやそれぞれのメリット・デメリットを簡単にご紹介しましたが、スマップル渋谷本店でも画面修理の際に、有機ELが使用されているiPhoneは基本、有機ELとLCDの両方を揃えており、どちらかをお選び頂く事が可能となっております。
例えば、iPhoneを仕事で使用されており、色合いなどを重視されるのであれば有機ELがおすすめです。そして、屋外での仕様が多く、特に色合いなど気にされない方はより安価なLCDがおすすめなのです。
この様に使用される方それぞれにあったご提案も可能ですので、画面修理の際、どちらにするか迷われているのであれば、お気軽に当店へご相談頂ければと思います。
今後、有機ELやLCDなどのディスプレイはさらに綺麗で鮮明になって発展していく事でしょう。
今も十分綺麗なのですが、さらに発展していくとこにより、さらに細部の表現や色合いなどが凄まじく進化をして、まるでその場に居るかの様な体験が出来る様になるのかもしれませんね。