iPhoneXが勝手に再起動してしまうとご依頼頂き調査を行った結果水没が原因に！？

みなさんiPhoneの耐水性能を過信してしまっていませんか？

AppleはiPhone7発売時に巧妙にCM構成やカットなどに工夫を凝らしました。

結果的に完璧な防水性をもった製品かのように誤認識してしまった消費者の方々が大勢います。

今回はそんなCMの被害者とも言えるiPhoneXの修理依頼です。

耐水性は劣化する

防水〇〇なんて表記を電気屋さんの商品棚で見かける機会も随分増えましたよね(*’ω’*)

最近では水に耐性を持った製品が多く販売されている影響か、当たり前のことでも警戒心が薄れているようです。

例えばiPhoneXを毎日水洗いして使用していたり、湿度の高い環境でご利用いただいている方も多いようです。

しかしながら、耐水といっても製品が製造された状態を保っていれば・・・ということはあまり認知されておりません(; ･`д･´)

iPhoneを落としたらガラスが割れることもありますよね！！ガラスが割れなくても、本体の歪みや防塵テープの剥離、劣化は製造時からどんどん進みます。

たとえ耐水性能が謳われた製品であっても、大部分がゴムやプラスチックなど経年劣化してしまうパーツで防水性能が機能していることを忘れず、極力水には近づけないご利用をオススメいたします。

iPhoneXが勝手に再起動を繰り返す原因は？

さて、この度当店にお持ち込みいただいたiPhoneXは再起動を繰り返してしまう端末です。

再起動といってもリンゴループのように、連続的に発生する訳ではなく数分おきに強制シャットダウン→勝手に起動を繰り返しているとのこと。

リンゴループや起動関係の不具合はバッテリーの異常が疑われるので早速分解してみます♪

まずは有機ELとガラスが一体になったフロントパネルを取り外していきます。

先ほど主な原因として挙げたバッテリーにも膨張や亀裂、コネクタ破損等が観られない為、次の作業に進みます。

今回は外見から異常が特定できないので起動に必要な最小構成でのテストを行います。

 -テスト中- 

新しいパーツなどを仮付けして判明したことは１つでしたが、解決への糸口となります。

iPhoneX用の新しいバッテリーを仮付けしたところ、正常に起動、連続使用が可能であることが判明いたしました(*’ω’*)/

やはり目視ではわからない不具合が発生していたようです。

早速iPhoneXからバッテリーを取り外します。

Xで採用されているリチウムイオンバッテリーは以前の機種以上に容量を確保するため２つのバッテリーを組み合わせて実装されています。

本体側のスピーカーやバイブを取り外す必要があるのでバリバリ分解していきます♪

どんどん分解を行っていくとスピーカーの裏から、今回の不具合を発生させた原因を発見することができました！！

そう、今回の犯人は『 水（water） 』ですね！！

お客さまから日常的にお風呂でご使用されていたとお聞きしていたので、主な原因は水没と考えていたのですが、水滴が出てきたことで確信しました。

水滴がバッテリーを故障させてしまったと確認できたので、バッテリーを取り外し、乾燥させてから新しいバッテリーを組み込んでいきます。

改めてバッテリーを取り外した姿を見るとバッテリーの大きさを実感いたします。

 – お客様にお渡し – 

当日中にお客様の手元にお届けすることができました(*’ω’*)

もちろん安定した動作でバッチリOK！！お客様にも大変喜んでいただけました☆彡

耐水機能がついたiPhoneでも水没してしまうケースは少なくありません。

耐水性を過信せず、本体の汚れなどは濡らしたタオルなどでの水拭き程度にとどめていただくのが一番です♪

もちろんお風呂での使用はNGですのでご注意ください！！

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